海外旅行保険!どんな補償だった?こんな時は保険金請求できる?どんな請求手続きをする?
海外旅行保険!どんな補償だった?
海外旅行保険の補償について
こんにちは、保険を加入した後のことを専門に行うコンペイトーです。
今回は、海外旅行保険についてお伝えします。
海外旅行保険の補償内容は様々なものがありますが、大きく4つの補償に分けることができます。
それでは順に確認していきましょう。
海外旅行保険の補償内容
自分のケガや病気に対する補償
海外旅行保険で最も保険金請求が多いのが、ケガや病気に関するものです。
これらには、いくつかの種類の補償が用意されています。
治療・救援者費用
海外旅行中のケガや病気が原因で、病院に支払った治療費や入院費、通院のための交通費、医師の診断書等が対象となります。
3日以上の入院をしたり、死亡した場合に日本にいる家族が現地に向かうために負担した交通費・宿泊料等も対象となります。
ケガや病気の補償で注意したい点は、持病が悪化した時は、通常「補償対象外」になるという点です。
また、歯科治療も原則として対象外です。
ケガで死亡または後遺障害が残った場合の補償
海外旅行中のケガが原因で、お亡くなりになったり、後遺障害が残った時の補償です。
死亡時には死亡保険金が、事故で後遺障害が残った時には、障害の程度に応じた保険金を受取ります。
病気で死亡した場合の補償
病気死亡の補償です。
あくまでも死亡の原因が旅行中に発生した時が、補償の対象となります。
海外旅行中に感染した病気が原因で、帰国後に死亡した場合も対象となります。
他人に損害を与えた時の賠償金をカバーする補償
他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを誤って壊してしまったり、した時の賠償責任金をカバーするものです。
また、海外旅行では、ショッピングを楽しみにしている方が多いと思いますが、うっかりお店にある高級品を壊してしまった時も補償されます。
その他に、ホテルの部屋を水浸しにしてしまった時なども補償されます。
ただし、対象外になるケースもあります。
例えば、海外でレンタカーを運転中に事故を起こし、他人にケガを負わせてしまった時は、補償されません。
身の回りの持ち物の損害の補償
身の回りの持ち物が壊れてしまったり、盗まれてしまったりした時に、被害にあった品物の修理費または時価額を受取れます。
海外では治安が良くない地域もあるのですが、日本人観光客がスリやひったくりの被害に遭うというのは、よく聞く話だと思います。
こんな時に、携行品損害で補償されます。
ただし、単なる置き忘れや紛失については、補償の対象外です。
また、通貨や小切手、クレジット等の現金に該当するようなものは、対象外となります。
その他、様々な費用を補償してもらえる特約
海外旅行保険では、上記の基本補償以外に、特約でさらに補償を充実させることもできます。
ただし、保険会社によってラインナップが、異なります。
代表的な特約は以下の通りです。
預けた手荷物の到着遅れによる損害をカバーする特約
航空会社に預けた手荷物の到着が遅れたために、身の回りの衣類などを購入したりレンタルした時にかかった費用が、補償されます。
飛行機の遅れによる損害をカバーする特約
航空機の出発が遅れ、余計にかかった宿泊費や食事代を補償されます。
弁護士費用
損害を被って賠償請求をするのに弁護士を雇った場合や、そこまでいかなくても弁護士に法律相談をした場合の費用を補償されます。
その他、緊急費用
旅行をキャンセルしなければならなかったり、途中で帰国しなければならなかったりしたた時、緊急にかかった費用が補償される特約です。
例えば、旅行中に親族が危篤になり、緊急に帰国しなければならなかったような場合です。
海外旅行保険に加入する前に!クレジットカードの保険を確認しよう
それから、ぜひ活用したいのが、クレジットカードに自動的に付帯している海外旅行保険です。
「年に一度は海外旅行に行く」という方であれば、クレジットカードに加入した時の方が、断然お得になることがあります。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険の具体例
海外旅行保険をクレジットカードで活用するなら、年会費が発生したとしても、補償内容が充実しているものを選んだ方が良いでしょう。
特に「ゴールドカード」等は、年会費が1万円以上かかりますが、手厚い補償やサービスが受けられるのが魅力です。
また、家族がいる場合は、家族カードでお得に海外旅行保険を備えられることもあります。
今ではカードの年会費を抑えつつ、海外旅行保険にも手厚いカードも発行されています。
以下は、A社のゴールドカードに付帯している海外旅行保険の補償内容についての概略となります。
ご自身のクレジットカードに付帯されている海外旅行保険と比較してみてください。
カード種類により利用条件が違うので注意する
クレジットカードの海外旅行保険で注意したいのが、保険が適用される利用条件です。
クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類あります。
「自動付帯」は、カードを持っているだけで自動的に補償されるものです。
「利用付帯」は、何らかの利用条件を満たして初めて海外旅行保険が適用されるようになっています。
ゴールドカードや航空会社系のクレジットカードは「自動付帯」となっていることがほとんどです。
しかし、カード年会費無料で海外旅行保険が付帯しているクレジットカードについては「利用付帯」となっていることが多いので、注意してください。
利用条件の典型的な例としては「事前に『搭乗する公共交通乗用具』または 『参加する募集型企画旅行』のお支払いにカードを利用した場合」です。
つまり「出発前に飛行機代やツアー代をクレジットカードで支払うという条件がクリアされれば保険が付帯される」ということです。
この条件は、飛行機以外の空港までの電車賃やタクシー代金をクレジットカードで支払った場合等でもクリアできます。
こんな時は保険金請求できるの?
保険金請求できる補償について
保険金お支払い例
「今まで何も無かったから大丈夫」と、そのように考えている方も多いかもしれません。
しかし、海外では考えもしなかったことが起こる可能性があります。
そして医療費は、日本国内の常識をこえた高額になります。
以下のケースは、実際に保険金が支払われた事例です。
中国 Gさん(19才男性)、窓から落ち骨折
保険金の支払い 治療費用、搬送費用、救援者費用で合計1,076万円。
眼鏡を2階の窓枠にはじいてしまい、手を伸ばして取ろうとしたところ窓から転落し腰椎骨折。
入院期間30日、現地で2度の手術を行い、日本帰国後も入院。
アメリカ Aさん(25才女性)、海水浴中に溺れて意識不明に
保険金の支払い 現地入院費用 搬送費用で合計1,700万円。
ハワイで海水浴中、溺れて意識を失い、ICUに入院。
約1ヶ月入院後、看護師付添のもと、プライベートジェット機にて、日本まで搬送。
現地入院費用が保険金額超過のため、保険金額全額支払い。
現地治療費は約3,000万円かかったが、差額は被保険者の自己負担となる。
フランス Lさん(性)、ホテルの部屋を水浸しに
4つ星クラスのホテルでバスタブのお湯をあふれさせ、階下および周囲の部屋も使用できなくなったことにより、ホテル側から損害賠償請求される。
オーストラリア Bさん(21才男性)、躁病に
保険金の支払い 治療費用移送費用救援者費用で526万円。
ホームステイ中、振舞いが異常になり、睡眠不足、身体・精神過敏、興奮の症状から躁病と判断。
入院23日間、退院後、医師、看護士付き添いの元、ビジネスクラスにて帰国。
メキシコ Aさん(34才男性)、パラグライダーで着地失敗
保険金の支払い 治療費用、搬送費用で460万円。
パラグライダー(モーター無)飛行中、着陸時に乱気流に遭遇したため着地に失敗。
ヘリコプターで最寄りの病院へ搬送。
腰椎骨折、14日間入院の後、看護師付き添いの下、車椅子にて帰国。
どんな請求手続きをするの?
保険金請求手続きの流れ
1.事故の発生、概要について、保険会社へ連絡する。
2.保険金請求書兼同意書を取得し、必要事項を記入する。
3.保険金請求に必要な書類(下記参照)をすべて揃える。
4.保険金請求書等の書類一式を保険会社へ送付する。
5.保険会社で査定後、保険金を受取る。
保険金請求に必要な書類について
請求する保険金の種類によって、必要な書類がいくつもあります。
先ずは、必要な書類を確認してから、準備していきます。
1.保険金請求書兼同意書
2.証券・契約証
3.パスポートコピー
4.事故証明書
5.警察の盗難届出証明書
6.死亡診断書または死体検案書
7.事故発生状況報告書
8.診断書・診療報酬明細書
9.損害証明書等
10.委任状
11.写真
12.修理見積書
13.領収証・明細書
14.その他公的証明書(請求者の印鑑証明書・住民票/戸籍抄本・戸籍謄本)
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