ペット保険の補償対象とは?どんな時に補償されるの?どのように保険金の請求をするの?
ペット保険の補償対象について
ペット保険の補償対象となる動物は?
ペット保険に加入できるペットは主に犬と猫
主に犬や猫は、ほとんどのペット保険に加入できます。
純血種やミックスと呼ばれる混血種の場合も加入することができます。
ミックス犬の場合は、体重によって小型・中型・大型とに分けられて保険料が決まります。
ミックス猫は、体重にそれほど差がないので、どの猫種でも同じ保険料です。
ペット保険には犬や猫しか加入できない商品の他にも、ウサギや鳥、爬虫類等が加入できるものもあります。
ペット保険の加入には年齢制限がある?
ペット保険の加入には、ペットの種類の他に、年齢制限もあります。
自分のペットが加入できるペットの種類や年齢なのかを事前に確認することが必要です。
会社名 | 更新 | 犬 | 猫 | 鳥 | 小動物 | 爬虫類 |
---|---|---|---|---|---|---|
アニコム | 終身 | 7歳11ヵ月まで | 7歳11ヵ月まで | 鳥:3歳11ヵ月まで | うさぎ、フェレット:3歳11ヵ月まで | – |
アイペット損保 | 終身 | 12歳11ヵ月まで | 12歳11ヵ月まで | – | – | – |
FPC | 終身 | 8歳11ヵ月まで | 8歳11ヵ月まで | – | – | – |
PS保険 | 終身 | 満9歳未満 | 満9歳未満 | – | – | – |
アクサダイレクト | 終身 | 8歳まで | 8歳まで | – | – | – |
ガーデン | 満20歳まで | 満10歳まで | 満10歳まで | – | – | – |
ペット&ファミリー | 終身 | 7歳11ヵ月まで | 7歳11ヵ月まで | – | – | – |
あんしんペット | 20歳まで | 10歳11ヵ月まで | 10歳11ヵ月まで | – | – | – |
ペッツベスト | 満16歳 | 16歳11ヵ月まで | 16歳11ヵ月まで | – | – | – |
ペットライフジャパン | 終身 | 7歳11ヵ月まで | 7歳11ヵ月まで | 鳥:4歳11ヵ月まで | うさぎ:4歳11ヵ月 | – |
ペティーナ | 終身 | まとめてプラン:満11歳まで ゆとりプラン:満8歳まで | まとめてプラン:満11歳まで ゆとりプラン:満8歳まで | – | – | – |
イーペット | 終身 | 満10歳まで | 満10歳まで | – | – | – |
au損保 | 終身 | 生後30日以上~10歳11ヵ月まで | 生後30日以上~10歳11ヵ月まで | – | – | – |
アニマル俱楽部 | 終身 | 満9歳未満 | 満9歳未満 | オウム、ヨウム:満20歳未満 ブンチョウ、サイチョウ、カナリア、インコ:満9歳未満 ジュウシマツ:満5歳 | うさぎ:満11歳未満 フェレット、チンチラ:満5歳未満 ハリネズミ、リス、モモンガ:満4歳未満 モルモット:満3歳未満 ハムスター:満2歳未満 | カメ:満15歳未満 イグアナ:満10歳未満 |
ペット保険の保険金支払基準について
ペット保険の補償割合は50%・70%・80%以上
保険金として支払われる割合は「補償割合」で決まります。
商品によって異なりますが「50%」「70%」「80%以上」のコースがあります。
「100%」補償割合の商品もあります。
骨折で30万円の手術をした場合の保険金支払例
50%補償 30万円×50%=15万円(保険金)
70%補償 30万円×70%=21万円(保険金)
80%補償 30万円×80%=24万円(保険金)
100%補償 30万円×100%=30万円(保険金)
補償割合が高ければ高いほど、受け取れる保険金が高くなります。
もちろん補償割合が高くなる分、保険料も高くなります。
治療費一覧
治療費の中でも特によく支払う項目をまとめています。
下記費用はあくまでも目安として参考にしてください。
静脈点滴 4,000円(薬剤費別途)
外用薬塗布 600円
包帯・ガーゼ交換 960円
小型犬 2,700円
中型犬 3,200円
大型犬 4,000円
特大犬 4,400円
治療費の一例
犬同士の喧嘩で咬傷を受け、かかりつけの病院で治療した場合

- 再診料 620円
- 細菌検査 2,500円
- 注射料 1,200円
- 注射薬料 200円
- 処置料 1,560円(外用薬塗布、ガーゼ保護)
- カーラーレンタル 1,500円
- 合計 7,580円(税別)
嘔吐を繰り返し、初めての病院で見てもらった場合
- 初診料 1,200円
- 細胞診料 4,800円
- レントゲン料 8,000円(2枚)
- 処方料 500円
- 調剤料 750円(薬3種類)
- 合計 15,250円(税別)
かかりつけの病院で、猫が治療を3日間入院して受けた場合

- 再診料 620円
- 入院料 7,500円
- 点滴料 9,000円(1日1本)
- 血液検査 5,600円
- 経口投薬料 1,800円(1日3回)
- 処方料 500円
- 合計 25,020円(税別)
ペットの手術治療費
手術治療費一覧
治療費の中でも特によく支払う項目をまとめています。
下記費用はあくまでも目安として参考にしてください。
全身麻酔(注射) 6,500円
全身麻酔(吸引) 9,400円/時間
鎮静 3,000円
手術費用の一例
会陰ヘルニアになった小型犬がかかりつけ病院で手術を受け、10日間入院した場合
- 再診料 620円
- 入院料 27,000円
- 血液検査料 5,600円
- レントゲン料 8,000円(2枚)
- 手術料 29,000円
- 麻酔料 25,300円(注射+吸引2時間)
- モニター監視 1,000円
- 留置カテーテル料 2,800円
- 点滴料 40,000円(1日1本)
- 経口投薬料料 4,000円(1日2回)
- 処方料 500円
- 合計 143,820円(税別)
猫が骨折し、かかりつけ病院で手術を受け、1日入院した場合
- 再診料 620円
- 入院料 2,500円
- 麻酔料 15,900円(注射+吸引1時間)
- 手術料 39,000円
- モニター監視 1,000円
- 手術材料費 5,000円 (固定プレート)
- 点滴料 4,000円(1日1本)
- 処置料 1,560円(外用薬塗布、ガーゼ保護)
- 処方料 500円
- 経口投薬料 200円(1日1回)
- 合計 70,280円
見落としがちな治療の費用
治療はこれだけでは終わらない?
一般的に見落としがちなのが、再診の治療費です。
軽度の怪我や風邪の場合は、病院を1度受診すれば終了しますが、多くの場合は経過観察のため、再度病院を受診しなければなりません。
特に慢性疾患であれば定期的な受診が必要です。
大きな怪我や病気の手術後は、数ヶ月~数年の間、診察や投薬が続くこともあります。
ペット保険なら継続的な診療や薬も補償される?

ペット保険は、継続的な診察や薬の処方などに対しても、補償を受ける事ができます。
健康診断、予防接種といった予防的な受診以外の場合は、幅広く補償されることが特徴です。
ペット保険の保険金の請求手続きと必要書類
保険金の請求方法は「立替請求型」「窓口精算型」の2種類
ペット保険の保険金の請求方法には「立替請求型」「窓口精算型」の2種類があります。
保険会社や動物病院によって利用できる請求方法が異なります。
どこでも使える基本的な請求スタイル「立替請求型」
動物病院の窓口で診療費を支払ったあとに、専用の請求書類を保険会社に郵送して保険金請求を行うのが「立替請求型」です。
どこの動物病院にかかっても、どの保険会社でも使える方法で、最も一般的な保険金の請求方法です。
人間の健康保険のよう使える「窓口精算型」
人間の健康保険のように、動物病院の窓口で保険加入証書証明を提示し、診療費の自己負担分のみを清算できるのが「窓口精算型」です。
あとで請求手続きする手間がないので非常に便利ですが、対応している保険会社が少なく、その保険会社と提携している動物病院でのみ利用可能です。
提携動物病院以外で診療を受けた場合は「立替請求型」で保険金請求を行うことになります。
「立替請求型」の保険金請求の流れと必要書類
「立替請求型」のペット保険に加入している場合や「窓口精算型」のペット保険に加入しているが、利用した動物病院が「窓口精算型」に対応していない場合は、動物病院で診療費をいったん支払ったあとに、保険会社に保険金請求します。
「立替請求型」の保険金請求の一般的な流れ
一般的に保険会社のホームページから保険金請求書をダウンロードできます。保険会社に電話で連絡をして保険金請求書を取り寄せることも可能です。
保険金請求書に必要事項を記入し、その他の必要書類は診療を行った動物病院の獣医師に発行してもらいます。
保険金請求に必要な書類をすべて揃えて 保険会社に郵送します。
保険会社で査定後、保険金支払額が決定すると、指定した銀行口座に保険金が支払われます。
ペット保険の保険金請求に必要なおもな書類
保険金請求書
診療診断書
診療明細書(通院治療の場合)
入院・手術費用明細書(治療に入院・手術を要した場合)
保険の管理と請求手続きが簡単にできる【Payee】
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