火災保険(法人契約)の保険金請求手続きをやってみた
先ずは火災保険の加入状況を確認してみる
保険証券ファイルで火災保険の契約内容を確認
今回は法人所有の建物の損傷・損壊を火災保険の請求手続きをやってみました(法人の代表者から保険金請求手続きに関する業務の委託を受けて行ないました)。
法人所有の建物の場合は、地震保険には加入できません(地震保険は個人の居住用建物が対象であることが原則なので)。
先ずは、火災保険の保険証券を上記のような保険証券ファイルの中から探し出して、基本的な加入内容を確認します。
基本的な加入内容の確認
基本的な加入内容は、お手元の保険証券で確認できます。
保険会社名・・・、証券番号・・・、保険金額・・・万円、補償対象物・・・等。
特に法人が契約者となっている火災保険の場合は、法人所有の建物本体以外の付属建物や什器・設備等を補償対象に含めて契約していることが多いので、補償範囲は十分に確認すべきです。
目視で確認できるところ
実際に被害が出ているところは、すぐに確認して写真撮影し、損傷・損壊の状況を保存しておきます。
今回は、建物の屋上のひび割れ、看板の損傷、外壁のひび割れ、建物内部の天井損傷、建物部屋の雨漏り、駐車場の塀の損傷等を写真撮影し、現状を保存しておきました。
目視では確認できないところ
天井裏、部屋の壁の中、外壁の高いところ、屋上の一部などは、目視できないとこともありますま。
このような目視できないところは、修繕する施工業者に点検、確認してもらうしかないようです。
保険会社に請求連絡してみる
先ずは保険会社に連絡
三井住友海上火災に火災保険の保険金請求手続きの件で連絡します。
インターネットの検索で「三井住友海上火災」「火災保険」「保険金請求手続き」のワードを入れて検索してみると三井住友海上火災損保の事故請求担当窓口の案内ページが出ます。
インターネットで事故連絡できる方法が設けてあったので、火災保険の保険証券を見ながら、必要事項を入力し、送信してみました。
入力内容は、保険証券に記載してある証券番号、契約者名、事故発生日、事故概要、担当窓口の連絡先等の基本的な内容です。
翌日、上記保険会社の事故受付の担当オペレーターから登録した連絡先に電話をもらいました。
毎度ですが、証券番号、契約者名の確認を行いました。今回の契約者は法人だったので、僕と法人および、代表者との関係を説明して本人確認は終了。
その後、本題に入り、僕がインターネットで入力した内容について改めてオペレーターに説明しました。
オペレーターが事故受付の登録を行い、今後の保険金請求手続きの進め方について説明してくれました。今回は保険会社が指定する調査会社(鑑定人)による現地調査を最初に行うことになりました。後日、調査会社の鑑定人から直接連絡をいただくことになり、連絡を待つことにしました。
翌日、保険会社が指定する調査会社(鑑定人)から連絡をもらい、現地調査の日時を設定しました。
調査会社(鑑定人)による現地調査の実施
現地調査の当日は、調査会社の鑑定人から調査スケジュール、方法等について説明を聞きました。
僕たちは、予め用意していた建物の平面図コピーを鑑定人に渡して、既に確認できている損傷・損壊の状況について、概略を説明しました。
その後、僕たちと鑑定人が一緒に実際の損傷・損壊している場所を1つ1つ見て回りしました。
鑑定人は、損傷・損壊箇所を慎重に写真撮影し、こちらで用意した建物平面図コピーに入念にメモ書きしていました。
鑑定人が所属している調査会社は、このような現地調査を専門に行なっている会社です。保険会社から指定を受けていますが、あくまでも中立な立場で調査を行います。
損傷・損壊箇所の修繕見積書の作成と提出
調査会社の鑑定人による現地調査結果が保険会社に報告され、保険金の請求ができると判断された場合には、保険会社から保険金請求書類一式が送付されてきます。
保険金の請求者は、保険会社宛の請求書に署名・押印、必要事項の記入等を行い、損傷・損壊箇所を修繕した場合の見積書を添付して、返信用封筒で返送します。
今回は損傷・損壊箇所を全て修繕した場合の見積書を既に作成していたので、その修繕見積書を代用して添付することにしました。
最終的には、その修繕見積書を元に今回の火災保険の補償対象になるか、対象になった場合の保険金額はいくらが妥当か、等について保険会社の査定が行われます。
保険会社による査定結果
保険会社への保険金請求書類、修繕見積書をセットして、返信用封筒で提出します。
通常、1〜2週間ぐらいで査定結果が保険金請求者へ直接連絡されます。
そして、約2週間後、保険会社から連絡がありました。
査定の結果、修繕見積書の金額にプラスαした金額を受け取ることができました。
早速、保険金請求者にお伝えしたところ、大変喜んでいただけました。
保険会社の査定期間が、約2週間あったので、正直少し不安でした。
保険金請求者は、もっと不安だったと思います。
今回、保険金請求者から委託を受けて保険金請求手続きの代行を行ないました。
実際に保険証券を確認してから、保険金受け取りまで、約1ヶ月ぐらいかかりました。
やっぱり、少し手間と時間がかかりすぎだと思います。
もっと簡単に請求手続きが完了できるようにしたいし、保険金請求者の立場になって一緒に考えて行動するサービスが必要だと感じました。
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